福祉試験対策工房より
次回試験からカリキュラムが変更されてしまうけれど、試験内容はそこまで大きく変わらないようです。そこで、せっかくなので、最新試験問題を1問ずつ掲載し、問題作成者からの視点で問題を解説していこうと思います。長丁場になるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
「科目:人体の構造と機能及び疾病」
問題2 事例を読んで、国際生活機能分類(ICF)のモデルに基づく記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Aさん(78歳、男性)は脳梗塞を発症し左片麻痺{かたまひ}となった。室内は手すりを伝って歩いている。外出時は車いすが必要で、近隣に住む長女が車いすを押して買物に出かけている。週1回のデイサービスでのレクリエーションに参加するのを楽しみにしている。
1 年齢、性別は「心身機能」に分類される。
2 左片麻痺は「個人因子」に分類される。
3 手すりに伝って歩くことは「活動」に分類される。
4 近隣に長女が住んでいるのは「参加」に分類される。
5 デイサービスの利用は「環境因子」に分類される。
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「正解:3」
ICFは、毎年のように出題されている頻出項目です。近年は概念的な要素よりもこの問題のように具体的なものが出題されています。
ICFの問題を考える時には、長い文章を単純にしてみると、良いと思います。すると選択肢3は、「手すりを伝って歩く」→「歩く」として捉えると正解が3だと判断できると思います。
以上です。次回に続く。。。
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