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第36回(令和5年度)社会福祉士国家試験の試験問題一問一答解説 問題132

久保田孝太

福祉試験対策工房より

次回試験からカリキュラムが変更されてしまうけれど、試験内容はそこまで大きく変わらないようです。そこで、最新試験問題を1問ずつ掲載し、問題作成者からの視点で問題を解説していこうと思います。長丁場になるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。


「科目:高齢者に対する支援と介護保険制度」

問題132  事例を読んで、病院のK医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)が、この時点でLさんへの支援のために検討すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事  例〕

Kは、変形性膝関節症で外来通院中のLさん(82歳、女性、独居、要支援2)から相談を受けた。Lさんは屋外の歩行が不自由で杖を使っているが、介護サービス等は利用していない。Lさんは、数年ぶりに趣味の歌舞伎鑑賞に出かけようと思い、介護保険制度のサービス利用について市役所に問い合わせたところ「本市では趣味のための移動支援は実施していない」と説明されたと言う。Lさんは転倒の心配もあり、歌舞伎鑑賞には見守り支援を利用したいと言っている。

1  Lさんの支援を在宅医療・介護連携推進事業の担当者に依頼する。

2  市役所の対応に関して、都道府県国民健康保険団体連合会へ苦情の申し立てを行うよう、Lさんに提案・助言を行う。

3  Lさんの歩行機能の改善を図るため、地域介護予防活動支援事業の利用を勧める。

4  Lさんの疑問や不安に対応してもらえるよう、介護サービス相談員と連携を図る。

5  Lさんの居住地を担当する「生活支援コーディネーター(第2層)」に連絡を取り、Lさんが利用できる、制度外の外出時の見守り支援策について相談・調整を図る。

(注)  「生活支援コーディネーター(第2層)」は、中学校区域を基本とする日常生活圏域で業務に当たる職員である。

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正解:5

医療ソーシャルワーカーが、支援のために検討すべきことを考える事例問題です。利用者は「歌舞伎鑑賞には見守り支援を利用したい」というニーズがあるので、その解決に向けた対応を選択すれば大丈夫だと思います。


以上です。次回に続く。。。


 
 
 

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