第36回(令和5年度)社会福祉士国家試験の試験問題一問一答解説 問題142
- 福祉試験対策工房
- 2月8日
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福祉試験対策工房より
次回試験からカリキュラムが変更されてしまうけれど、試験内容はそこまで大きく変わらないようです。そこで、最新試験問題を1問ずつ掲載し、問題作成者からの視点で問題を解説していこうと思います。長丁場になるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
「科目:児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度」
問題142 事例を読んで、この時点でのU児童養護施設のE家庭支援専門相談員(社会福祉士)の対応について、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Fさん(40歳代、男性)は、息子Gさん(8歳)と父子家庭で生活していた。Gさんが3歳の時に、Fさんによる妻への暴力が原因で離婚した。Fさんは、行儀が悪いと言ってはGさんを殴る、蹴る等の行為が日常的にみられた。額にひどいあざがあるような状態でGさんが登校したことから、学校が通告し、GさんはU児童養護施設に措置された。入所後、家庭支援専門相談員であるEがFさんに対応している。FさんはEと会う度に、「自分の子どもなのだから、息子を返して欲しい」と訴えていた。Gさんとの面会交流が進んだ現在では、「返してもらうにはどうしたらよいのか」と発言している。
1 Fさんに二度と叩{たた}かないことを約束すれば、家庭復帰できると伝える。
2 Fさんが反省しているとわかったので、家庭復帰できると伝える。
3 Fさんに「なぜ叩いたのですか」と問い反省を求める。
4 Fさんが体罰によらない子育てができるよう一緒に考える。
5 Fさんは暴力による方法しか知らないのだから、家庭復帰は諦めるようにと伝える。
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「正解:4」
児童虐待についての事例問題です。この科目の事例問題は、概ね児童虐待が題材になりますね。この問題の場合、選択肢の末尾の「一緒に考える」をみれば、すぐに正解だと判断できます。
以上です。次回に続く。。。

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