福祉試験対策工房より
次回試験からカリキュラムが変更されてしまうけれど、試験内容はそこまで大きく変わらないようです。そこで、最新試験問題を1問ずつ掲載し、問題作成者からの視点で問題を解説していこうと思います。長丁場になるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
「科目:現代社会と福祉」
問題24 日本の貧困に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 日本の2010年代における「貧困率」は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均を大きく下回っている。
2 「2019年国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)によれば、子どもがいる現役世帯の世帯員の「貧困率」は、「大人が二人以上」の世帯員よりも「大人が一人」の世帯員の方が高い。
3 「2019年国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)によれば、子どもの「貧困率」は10%を下回っている。
4 「平成29年版厚生労働白書」によれば、高齢者の「貧困率」は、子どもの「貧困率」に比べて低い。
5 2018年(平成30年)の時点で、生活保護世帯に属する子どもの大学進学率は60%を超えている。
(注) ここでいう「貧困率」とは、等価可処分所得が中央値の半分に満たない世帯員の割合(相対的貧困率)を指す。
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「正解:2」
日本の貧困についての問題です。今後も出題され続けるテーマだと思います。
選択肢1の「大きく下回っている」は、大きいかどうかは曖昧(個人の価値観)なので「○」になりにくい。と判断できます。両親がいる家庭と、シングルの家庭だと、シングルの家庭の方が貧困率が高そうだと捉えれば正解できるかと思います。
以上です。次回に続く。。。

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