福祉試験対策工房より
次回試験からカリキュラムが変更されてしまうけれど、試験内容はそこまで大きく変わらないようです。そこで、最新試験問題を1問ずつ掲載し、問題作成者からの視点で問題を解説していこうと思います。長丁場になるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
「科目:地域福祉の理論と方法」
問題37 事例を読んで、生活困窮者自立相談支援事業のB相談支援員(社会福祉士)の支援方針として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Cさん(60歳)は、一人暮らしで猫を多頭飼育している。以前は近所付き合いがあったが今はなく、家はいわゆるごみ屋敷の状態である。B相談支援員は、近隣住民から苦情が出ていると民生委員から相談を受けた。そこでBがCさん宅を複数回訪問すると、Cさんは猫を可愛がっており、餌代がかかるため、自身の食事代を切り詰めて生活していることが分かった。Cさんは、今の生活で困っていることは特になく、近隣の苦情にどのように対応すればよいか分からない、と言っている。
1 Cさんの衛生環境改善のため、市の清掃局にごみを強制的に回収してもらうことにする。
2 Cさんの健康のため、保健所に連絡をして猫を引き取ってもらうことにする。
3 Cさんの地域とのつながりを回復するため、苦情を言う住民も含めて、今後の関わり方を検討することにする。
4 Cさんの主体性を尊重するため、Cさんに積極的に関わることを控えることにする。
5 Cさんと地域とのコンフリクトを避けるため、引っ越しのあっせんを行うことにする。
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「正解:3」
生活困窮者自立相談支援事業についての事例問題です。このようなパターンの問題は、「利用者の意向に沿いつつ対応しているもの」が正解になりやすいです。ですので、末尾が「検討する」「提案する」「勧める」といった感じのものを選択した方が良いと思います。
以上です。次回に続く。。。
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