福祉試験対策工房より
次回試験からカリキュラムが変更されてしまうけれど、試験内容はそこまで大きく変わらないようです。そこで、最新試験問題を1問ずつ掲載し、問題作成者からの視点で問題を解説していこうと思います。長丁場になるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
「科目:地域福祉の理論と方法」
問題39 事例を読んで、N市において地域福祉計画の策定を担当しているD職員(社会福祉士)が策定委員会での意見を踏まえて提案したニーズ把握の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
地域福祉計画の改定時期を迎えたN市では、その見直しに向け策定委員会で協議を行った。委員の一人から、「子育て世代に向けた施策や活動が十分ではない」という提起があった。また、これに呼応して、「子育て世代といっても、様々な環境で子育てをしている人がいる」「まずは子育て中の人の生の声を実際に聞いた方がよい」といった意見に賛同が集まった。Dは、こうした声を踏まえて、どのように多様な子育て世代のニーズを把握すれば良いかについて考え、最も有効と思われる方法を策定委員会に提案した。
1 N市の子育て支援課の職員(社会福祉士)を対象とした個別インタビュー
2 子育て中の親のうち、世代や環境等の異なる親たちを対象としたグループインタビュー
3 利用者支援事業の相談記録を対象とした質的な分析
4 特定の小学校に通う子どもの保護者を対象とした座談会
5 保育所を利用している全世帯を対象としたアンケート調査
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「正解:2」
ニーズ把握の方法を考える事例形式の問題で、個人的に好きなタイプの問題です。どのようにしたら多様な子育て世代のニーズを把握できるかということを考えて連想していけば正解を選択できると思います。「多様な」と言っているので、「特定の~」や「保育所、~事業」を対象にしているのは、×になります。
以上です。次回に続く。。。
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