福祉試験対策工房より
次回試験からカリキュラムが変更されてしまうけれど、試験内容はそこまで大きく変わらないようです。そこで、最新試験問題を1問ずつ掲載し、問題作成者からの視点で問題を解説していこうと思います。長丁場になるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
「科目:低所得者に対する支援と生活保護制度」
問題64 事例を読んで、生活保護法の定める内容に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
単身で2LDKの賃貸マンション暮らしのBさん(44歳)は、建設業に従事していたが半年前に自宅で骨折をして仕事を続けられなくなり、退職した。Bさんには遠く離れた故郷に父親(75歳)がいるが、父親も生活に余裕がない。Bさんは生活費が底をつき、生活保護を受給し、リハビリに励むこととなった。その後Bさんはリハビリが終わり、医師から軽労働なら就労できる状態だと診断された。求職活動をしたものの、年齢や技能の関係で仕事は見つかっていない。そこでBさんは今よりもう少し安い家賃のアパートに移ろうかと考えている。
1 就労に必要な技能修得の費用が生業扶助から支給される。
2 アパートに転居する際の敷金が生活扶助から支給される。
3 父親から仕送りを受けると、その金額の多寡にかかわらず保護は廃止される。
4 医師から就労できる状態だと診断された時点で、保護は廃止される。
5 父親は後期高齢者であるため、Bさんを扶養する義務はない。
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「正解:1」
生活保護についての事例問題です。現在の状況からどのような保護を受けられるかを判断す売る良い問題ですね。
事例文に「技能の関係で仕事は見つかっていない」という点に目をつけることができれば、おのずと正解が分かると思います。わざわざ「単身で2LDKの賃貸マンション暮らし」と記述されている点がひっかけになっていますので注意しましょう。
以上です。次回に続く。。。
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