福祉試験対策工房より
次回試験からカリキュラムが変更されてしまうけれど、試験内容はそこまで大きく変わらないようです。そこで、最新試験問題を1問ずつ掲載し、問題作成者からの視点で問題を解説していこうと思います。長丁場になるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
「科目:権利擁護と成年後見制度」
問題80 事例を読んで、Dさんについての後見開始の審判をEさんが申し立てた主な理由として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Dさん(80歳)は、子のEさんが所有する建物に居住していたが、認知症のため、現在は指定介護老人福祉施設に入所している。Dさんの年金だけでは施設利用料の支払いが不足するので、不足分はEさんの預金口座から引き落とされている。施設で安定した生活を営んでいるものの医師からは白内障の手術を勧められている。近時、Dさんの弟であるFさんが多額の財産を遺して亡くなり、Dさんは、Dさんの他の兄弟とともにFさんの財産を相続することとなった。Eさんは、家庭裁判所に対しDさんについて後見を開始する旨の審判を申し立てた。
1 Dさんの手術についての同意
2 Dさんが入所する指定介護老人福祉施設との入所契約の解約
3 Dさんが参加するFさんについての遺産分割協議
4 Dさんが入所前に居住していたEさん所有の建物の売却
5 Dさんの利用料不足分を支払っているEさんの預金の払戻し
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「正解:3」
事例を読んで後見開始の審判を申し立てた主な理由を考える問題です。この形式の問題では、事例文の中に必ず答えとなるワードが記述されているので注目しましょう。基本的に「後見開始の申し立て」の直前に答えが記述されていることが多いと捉えて良いでしょう。
以上です。次回に続く。。。
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